兵庫県の魚を守ろう
外来魚問題(ブラックバスとブルーギルについて)
ブラックバス(オオクチバス、コクチバス)とブルーギルは、北米原産の外来魚(元々日本にいなかった魚)です。強い魚食性や繁殖力を持っているため、アユ等への被害だけでなく、生態系全体への悪影響が懸念されています。
兵庫県でもその分布が拡大していることから、網等を用いて駆除を行っている漁業協同組合もあります。
私たちが守らなければいけないこと!
ブラックバス(オオクチバス、コクチバスその他オオクチバス属の魚をいう。)とブルーギルは、「兵庫県内水面漁業調整規則」により、移植放流(他の水域への放流)が禁止されており、これに違反した場合には、最大6ヶ月以下の懲役及び10万円以下の罰金が科せられます。在来魚種や生態系を守るために、釣り上げたブラックバスやブルーギルは、絶対に他の池や川に放さないで下さい。
カワウ問題
カワウは、高度経済成長期の1970年代には、生息数が全国で3,000羽以下に減少していましたが、その後の保護政策により、現在では、50,000〜60,000羽生息すると推定されます。
カワウ1羽は、1日約500gの魚を捕食するとされており、放流した稚アユが食害にあうなど、内水面漁業に深刻な影響を与えています。
このことから、兵庫県内水面漁業協同組合連合会では、カワウの漁業被害対策を積極的にすすめており、全国内水面漁業協同組合連合会の助成を受け、ロケット花火等による追い払いや銃器による駆除に取り組んでいます。
しかしながら、カワウは繁殖力・学習能力に優れており、広域に移動することから、駆除・防除技術が確立されていないのが現状です。
<参考>
平成19年5月25日、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則」の一部が改正され、カワウが「狩猟鳥獣」に指定されました。
お知らせ
河川の漁業協同組合は、漁業管理を通して河川の環境を守る活動を行っています。